日系子弟のための日本語教育実践交流会

第3回日系子弟のための日本語教育実践交流会

平成19年10月21日(日)JICA横浜にて

テーマ:日系児童・生徒の学習支援について考える

継承日本語教育センターでは、10月21日(日)に「第3回実践交流会」を開催致しました。約60名の参加があり、盛況のうちに終えることができました。

当日のプログラム

◆午前の部

時間内容
09:15受付
10:00開会
10:05~11:05基調講演「子どもたちの言語環境から考える学習支援のあり方」池上摩希子
(早稲田大学大学院日本語教育研究科准教授)
11:05~12:15実践報告夢を育む学びの充実をめざして
-外国人児童の適応と段階的な日本語指導-
櫻井敬子
(浜松市立遠州浜小学校教諭)Mi Casa, tu casaの活動について
石井仁美
(Mi Casa, tu casa副代表、
神奈川大学外国語学部スペイン語学科)移住学習「わたしたちのイグアス」
大山信子
(パラグアイ・イグアス日本語学校教師)


◆午後の部

時間内容
13:30~15:30ワークショップファシリテイター:[Aグループ]重松美知子
(海外日系人協会 日系研修日本語教師)[Bグループ]萩村昌代
(海外日系人協会 日系研修日本語教師)
15:30~15:40コーヒーブレイク
15:40~15:50継承日本語教育センターから中元司郎(継承日本語教育センター長)
15:50~16:00ワークショップ報告
16:30~17:30懇親会(希望者)

第2回日系子弟のための日本語教育実践交流会

平成18年11月26日(日)JICA横浜にて

テーマ:言語・文化継承の課題解決に向けて

継承日本語教育センターが行った「第2回実践交流会」には、 学校教育や地域社会における日本語教育関係者約40名の 方の参加がありました。各地の取り組みの紹介をもとに 活発な意見交換がなされ、また参加者の方々による交流を 図ることができました。

当日のプログラム

◆午前の部

時間内容
09:15受付
10:00開会
10:05~11:00全体問題提起「日系の子どもが直面する現実」佐々木倫子先生
(桜美林大学大学院教授)
11:00~12:30事例報告①IAPEの母語教室、潮田中学校におけるルーツを知る/
学ぶ学習について梅田玲子さん
(IAPEスタッフ、潮田中学校国際教室担当教員)②バイリンガル教員の取り組み末永サンドラ輝美さん
(太田市バイリンガル教員)③移住地における日系の子どもたちの教育桜井綾さん
(ボリビア・オキナワ第一日ボ校日本語部教師)

◆午後の部

時間内容
13:30~15:30ワークショップファシリテイター:[Aグループ]知念輝美さん
(海外日系人協会 日系研修日本語教師)[Bグループ]萩村昌代さん
(海外日系人協会 日系研修日本語教師)
15:30~15:45コーヒーブレイク
15:45~16:00継承日本語教育センターから中元司郎(継承日本語教育センター長)
16:00~16:15ワークショップ報告
16:30~17:30懇親会(希望者)

第1回日系子弟のための日本語教育実践交流会

平成17年11月13日(日)JICA横浜にて

継承日本語教育センターが初めて行った「実践交流会」には、学校教育や地域社会における日本語教育関係者約60名の方の参加がありました。各地の取り組みの紹介をもとに活発な意見交換がなされ、また参加者の方々による交流を図ることができました。

概要

◆日時:

平成17年11月13日(日)10:00~16:15 (懇親会16:30~18:00)


◆場所:

JICA横浜内「かもめ」「いちょう」「やまゆり」(懇親会 セミナールーム6,7)

◆参加者数:

一般48名、研修員4名、南米日本語教育団体事務局長2名
その他 発表者等4名、協力員3名、報道1名、協会職員5名(うち継承日本語教育センター3名)

内容 (プログラムはこちら

◆基調講演:

「子どもとバイリンガル教育」というタイトルで中島和子氏に講演をいただきました。バイリンガル教育とは何か、バイリンガル教育のポイント、その根本にある考え方、2つの言語がどう育つのかなどについて説明がありました。この分野での第一人者である先生の講演であったため、熱心にメモを取る参加者たちの姿が見られました。


◆実践報告:

①教育現場での日本語教育の報告については、横浜市立潮田小学校の重千尋教諭にしていただきました。潮田小学校での「外国につながる児童」の実態、国際教室をはじめとした学校の取り組みなどについて発表がありました。重教諭は、昨年度まで横浜国立大学院生で、ALPA日本語教室やJICAこども日本語教室において子どもの学習支援をしていたため、当時の思いと、教師となった今の思い、両方の視点からの話がありました。新人教師としての悩みを抱えながらも根気強く支援を続けていきたいという意思に、多くの参加者たちも共感を寄せている様子でした。
②地域での日本語教育では、JICAこども日本語教室 教科クラスの実践報告が佐藤あさみボランティア講師より行われました。こども教室の概要説明、個人指導・集団指導を行ってみての報告、講師陣体制の説明がありました。わかりやすく詳細が記されたレジメにしたがって話を進めたため、こども教室のことを知らなかった参加者にとっても理解しやすかったと思います。また、夏休みに行った課外活動(バーベキュー)にかかる報告、今後の課題についても触れました。

◆分科会:

3つのグループに分かれて、自己紹介をしながら、各々が取り組む日本語教育について発表、意見交換を行いました。

◆教材紹介:

JICAの委託により当協会が作成した日本語教科書を、実映投射機を利用して、教科書の内容を見せながら紹介しました。子どもが興味を引きそうな場面を設定して各課を構成していること、継承日本語教育ということを念頭において移住に関する課を入れるようにしていることなどを説明しました。

◆懇親会:

希望者のみ有料での参加としましたが、予想以上の参加がありました。分科会で他の参加者と交流がはかれたためでしょうか、当初の予定を変更して参加したいという人も数名いらっしゃいました。中島・佐々木両氏と話をしようとする参加者も終始絶えず、盛り上がりを見せた懇親会となりました。

当日のプログラム

時間内容
9:30受付
10:00~11:00開会
10:00~11:00基調講演『子どもとバイリンガル教育』中島和子先生
(名古屋外国語大学外国語学部 日本語学科 教授)
11:00~12:00実践報告①教育現場での日本語指導重 千尋さん (横浜市立潮田小学校教師)
②地域での日本語指導佐藤 あさみさん
(JICAこども日本語教室ボランティア教師)
13:15~15:15分科会ファシリテイター:[Aグループ]中島 和子先生[Bグループ]佐々木倫子先生 (桜美林大学 大学院 教授)[Cグループ]中元司郎センター長
15:30~16:15教材紹介  日系子弟のための日本語教材の紹介
16:30~18:00懇親会(希望者)