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オランダ・かもめの会

12月例会:茶話会(テーマ:複国籍 ほか)

2014年12月14日(日)

場所:囲碁会館(アムステルヴェーン市、北ホラント)

参加者:会員7名

報告からの抜粋です。


3.複国籍

3-i) 子供の複国籍:

会員の90%オランダのが生活ベース。子供が20歳に決め、22歳には国籍選択手続きをすませる。

とはいっても、20歳というと、学生であったり、どちらの国籍が自分にとって有利か判断材料に乏しい。そこで、手続き的には、20歳以前に日本のパスポート(注意:5年のパスポートして取れません)を更新しておくこととよいのではないかというアドバイスがありました。

20歳以上になって、22歳まで(国籍選択最終年齢)に2年あると思って、その2年間でパスポートを申請にいっても、20歳で発生する国籍選択の義務によって、日本国籍の選択をしなければパスポートがもらえないようになっているからです。

以前は、その2年間の猶予期間にパスポートを申請して、発行してもらえた人もいましたが、現在は「日本国籍の申請後に」とはっきりといわれます。ですから、パスポートの更新を19歳の内に終了していれば、さらに次のパスポートの更新まで特別日本国籍に関係するような事をしなければ、テクニカル的には、それから5年間考える時間ができることになります。

しかし、これは、世界各国で日本と他の国籍を持っている人の大半同様、あくまでも日本国籍がペンジング状態であるだけです。その点は十分に気をつけてください。

今後、ご自分に関する質問がある場合は、自己判断せずに大使館の領事と話をし、相談する事が最適です。

(中略:MiMo)

3-ii) 親の国籍選択:

会員がオランダ国籍を取得する可能性:

*日本国籍を放棄した後、理由があって日本国籍の再取得も可能。

*犯罪やテロで複国籍を認める傾向は、EU諸国、北米でますます可能性が低くなっている。

メリット:

滞在許可、 労働許可の取得手続きが省略できる。EU諸国同様。加齢にともない、一枚でも書類や手続きを減らし、アドミの簡素化は重要。 中央政権の選挙権獲得、配偶者の死去離別にかかわらず、雇用先の保証人がいらない。20歳代であれば、オランダの大学や専門学校、または他のEU諸国での高等教育費も低く抑えられる。

デメリット:

日本国籍を放棄すると日本の年金受給資格(日本で働いていたときに払っていた厚生年金、国民年金)を失う

在外選挙の日本中央集権の選挙権(衆議院、参議院選挙など)を失う

親兄弟の介護で、3ヶ月以内でしか査証なしで滞在できない。

遺産相続や不動産取得手続きは、日本国籍をもっていたほうが円滑・簡潔である。

言葉の問題、老後、病気の問題

オランダのコミュニティーに、日本のコミュニティーのように違和感なく、ことばの壁なくすぐにとけこめない。

オランダ国籍を取得しない理由は、日本の国籍を持ってオランダに滞在することに違和感がないから

日本国籍保有者は、比較的円滑に滞在許可・労働許可が下りる

4.その他意見

年代で違う:20歳代だったらオランダ国籍を取得しているかも: 言語 友人関係 仕事 教育など生活の中心がオランダになっている場合

配偶者の離婚・死別する際、オランダ国籍の方が有利ではないだろうか

何処に聞けば良いか?

今できることは:

経済的な自立が大切

夫婦で死去した時、離婚した時のことを夫婦で日頃話す

日本の年金に関しては、日本に帰国の際、身分証明書と年金手帳を携帯して、最寄の市役所に出向いて年金事務所の場所と連絡先をきいて自分で出向くのがよい。

シルバーネットとのコラボや意見交換はどうか


(報告:M.M. / 編集:MiMo)