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オランダ・かもめの会

6月例会:留学報告/欧州連絡会について

日程: 2017年6月11日(日)12:45~15:00
場所: 会員宅
出席者:会員7名

議題: (1) 1年間の留学報告: 飯塚有希 東北大学 文学部 文化人類学
    (2) 欧州連絡会について:中村悦子


(1) 1年間の留学報告について

  かもめの会を通していろいろな世代の方々と知り合い、現地情報や歴史的勉強が体験でき感謝しています。
  また近い将来オランダに戻ってきて研究を続けたいと思っています。
  1年間のライデン大学の留学で「国際恋愛」について研究してきました。
  育ってきた文化の違う二人の関係を研究し考える上で、検証すべきことは「文化の違い」についてです。
  「文化の違い」と一言で言っても年齢、育った土地とか環境、性別とかが一人の個人差とともに複雑に交差してくる。そしてその上、「二人が生活する国」の考察することです。
  二人の片方の国で生活している場合または第3国で生活しているとか大変複雑です。
  それらのいくつかのケースを挙げて研究をしていく必要があると思いました。

  ===

  【例会でのディスカッション】

「文化の差が問題にならない、もしくは文化の差を”楽しめる”のは子供が生まれる前までであり、子どもが生まれてからはカップル間の焦点は『子供をどう育てていくか』になりがち。したがって、子どもが生まれてから再び文化の差が真剣に迫ってくる。」

「結婚適齢期の男女は『子孫を残すこと』が本能的に優先事項になるので、むしろ”オスとメス”であるが、子が生まれた後からの人生には違った世界が広がっている。」

「子どもが生まれる前、あなた(とあなたの文化)と私(と私の文化)は相まみえ、違って当然だというある種の諦めと尊敬をこめてお互いに接することができる。しかし、生まれた子どもには、『私とあなたの両方が1つの体』に入っているため、子育てで自文化を諦めきれない時もある。この考え方の差によって口論になった時に、じゃあどうしよう、と話し合い、決める必要がでてくる。」

「自文化を主張できる文化圏とそうでないものがあるということを忘れてはならない」

・・・・・・・と実践的な意見がかもめの会員から出てきました。

(2) 欧州連絡会について

欧州日本ネットワーク(European Network of Japanese Association ENJA)

 第1回会議:2005年11月 コペンハーゲンにて、参加8団体
 第2回会議:2006年5月 ロンドンにて 参加5団体
 第3回会議:2007年11月 ブルッセルにて 参加6団体
 第4回会議:2008年5月 アムステルダムにて 参加7団体
 第5回会議:2012年6月 ロンドンにて 参加5団体
 第6回会議:2013年6月 ベルンにて 参加16団体
 第7回会議:2015年9月 パリにて
 第8回会議:2017年5月 デンマーク 参加7団体

ヨーロッパ内の各日本人団体のかかえている問題や状況を国を超えて情報交換し共用することにより自分たちの団体の活動を見直し将来を考えるいい機会になっている。

会議5回以降ではテーマを掲げて開催した。ケアティーム ジャパン〔スイス)では「ヨーロッパ在住の邦人の高齢化に伴う問題点と活動」 「次世代への日本語教育」では欧州の14補習校が集う。 補習校の問題点や解決方法を話し合う。日本から海外子女教育振興財団理事長参加。

 「在欧邦人の健全な生活と今後」と言うテーマで話し合いや講演が行われています。


オランダからは中村悦子さんとFさんが第1回から出席されていて、他の国のように団体の代表としてではなく、個人として参加され、役員として活動しています。

スイスベルンの会議以降、欧州各地で今までの情報交換からステップアップし活動が行われています。たとえばデュッセルで2014年に行われた「痴呆症のセミナー」や「ナルク」についての勉強会などです。

以上

(報告:E.K./編集:M.M.)

報告をありがとうございました。差し入れはポテトサラダ、きんぴらごぼう等々。