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オランダ・かもめの会

6月オンライン例会・後半 新型コロナウィルスワクチンについて

6月例会(オンライン)・後半
2021年6月13日
テーマ:「新型コロナワクチンについて」
出席者:

様々な種類のワクチン(日本:厚生労働省のサイトより)

オランダで新型コロナワクチン接種が30歳台の人にまで広がっている現在、ワクチンが身近なものになった一方、効果や副作用も気になるところです。先月のコロナ検査方法に続き、素人からみてわかる範囲で新型コロナワクチンについて勉強してみました。
主に日本の厚生労働省のサイトやオランダのRIVM(国立公衆衛生および環境研究所)のサイト、基礎知識ではWikipediaも活用しました。

最初は、主に教科書的なことを話して、質疑応答はなし(力不足)、ワクチン懐疑論もなし(とらえどころがなさそう)、のつもりでした。
実際に手をつけてみると、なんて奥深い世界! どれだけたくさんの試行錯誤や経験や知識が詰まっているのか想像もつきません! より多くの人が健康に幸せに生きていくために、関わった人たちの使命感や情熱もおそらく詰まっているんでしょう。
こんな深い世界を簡潔に説明するのは難しい。だからオランダでも日本でもQ&Aの形で情報提供されているんだと思いました。

プレゼンの本体の内容はこんな具合になりました。

  ***************************************

  一般的なワクチンについて
  新型コロナワクチンについて
  ワクチンの効果について
  ワクチンの副作用について
  妊娠、授乳とワクチン
  (過去の)感染とワクチン
  その他の Q&A 
  基礎知識 Wikipedia などより
    COVID-19ワクチン、ワクチン有効性、mRNA ワクチン、Vector ワクチン、
    ADE(抗体依存性感染増強)、免疫記憶

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mRNAワクチンの働き方(Wikipedia,Jmarchnさんの図より)

これらをまとめていたある日、ワクチン懐疑派のチラシが目に止まりました。読んで調べていくと、こちらもまた丁寧に調べてあって、そして真面目に心配しているんだろうと思いました。
これら懐疑派の言い分についても、できる限り検証してみました。いくつかの見解が政府や医療側と異なっていました。いくつかの部分では、危険や効果の程度が想像しにくく、あるいは誤解を招きそうな部分もありました。
大きな隔たりは、新型コロナウィルスが危険かどうか、ワクチンの効果があるかどうか、ワクチンが人の遺伝子を書き換えるかどうか、また重大な副作用が起こったときに補償されるかどうか、という部分でした。

別々の見解を持っている人たちの間で、説明する、言い分を聞く、話し合う、こういうのは際限のない労力と辛抱になるのかもしれないけれど、やる価値はあると思ってます。

こんな「果てしない」話につきあって下さった皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
それから記録を取って下さったK.Y.さん、ありがとうございました。


<参加者のコメント>

―イギリスでは緊急事態のレベルがイエローからオレンジになり、これまで開発されているワクチンでは効かないインドの変異型ウィルス「デルタ株」のコロナウィルスへの感染件数の増加により、第4波が来ている。「デルタ株」の感染力は1,8倍。
集団免疫率が高いにも関わらず、4種のワクチンでは対応できていないことに懸念している。

―イギリスではアストラゼネカのワクチンを主に打っていた。予防効果が65%であるのも影響しているのか? いずれにしても今後も注意が必要。これからも変異株が出てきて4種のワクチンでは対応できない可能性は考えられる。状況によって、日本に帰国したときにまた急に入国拒否されることもまた起こり得る。
(注:イギリスでは初めはファイザーとアストラゼネカが多く使用されていた。現在は30歳未満はファイザーとモデルナに限っている。)

―長距離移動の制限は対策として有効だと思う。

―数年前までは集団で海外旅行するのも普通だったが、今は集団移動の制限も必要。

―接種後のデータがまだ取れていない。この先コロナウィルスに対してインフルエンザのように毎年予防接種を受けていくことになるかもしれない。

―新型コロナワクチン接種によって集団免疫の率が安全に達したとしても、他の感染病、例えば院内感染を引き起こす抗生物質への耐性菌も大きな問題。

―抗生物質とワクチンとは違うものだが、人間の抗体を記憶する細胞で一生記憶するものと薄れていくものがある。どれくらいもつかはこれから決まってくる。スパイク蛋白の違うタイプが出てくるのが怖い。

―コロナのワクチンを受けたら花粉症の症状が消えたというケースをふたりから聞いた。(会員も含めると3件)

―針葉樹林の花粉が出回っているはずなのに、目ヤニはまだ出るが、ワクチン接種した1時間後に鼻水が出なくなった。ワクチン接種によって体の免疫システムがアレルゲン物質にかまっていられなくなったのか? 2回目でこの現象が消えないように願っている。

―ワクチン接種後、副作用が全くなかった。

―1回目のワクチン接種後下痢の副作用が出て3,4日間続いたので、2回目は嫌だなというのが正直な気持ち。
日本の同僚がインド型に感染し10日間高熱が出て地獄の苦しみだったが、漢方薬を飲んだら症状に効いた。(詳細はメールにて)

―オーストラリアの研究グループにより、イベルメクチンが新型コロナウイルスの増殖抑制に効果的という研究結果が発表されたらしい。
イベルメクチン:2015年のノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が土壌の微生物から分離したアベルメクチンという物質からできた薬。当初はウシなど家畜の寄生虫感染症に効く薬として開発されたが、その後ヒトの寄生虫感染症にも効果があることがわかり、ヒト用のイベルメクチンが開発された。

 (Yahoo!ニュース2020年4月8日付の記事より:
  新型コロナ感染症:ノーベル賞を受賞した日本発の治療薬「イベルメクチン」が救世主に?(石田雅彦) – 個人 – Yahoo!ニュース )
   https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200408-00172075/

  編集注:英Guardian誌にイベルメクチンの研究報告についての疑惑が掲載されました。2021年7月15日付

  Huge study supporting ivermectin as Covid treatment withdrawn over ethical concerns

  新型コロナウィルスに効果があるかどうか、現在も調査中です。

  イベルメクチン 興和、コロナ治験実施へ 2021年7月2日 化学工業日報

―ワクチン接種するか否かについては、天真爛漫に一般論を信じている。集団免疫が高まって、正常な元の生活の戻ることができるのを願って、周りのみんなに接種を奨励している。

―友人がコロナウィルスに感染し、一回目のワクチン接種の時に、保健所の人に「二回目を打つ必要はないですよ」と言われたとのこと。
今回「ワクチン懐疑派の言い分」について一番興味があった。コロナウィルスに関する体験談はこれからも続いていくと思うので、今後もかもめの会で勉強していきたいと思う。

―明日が一回目のワクチン接種の日で不安な気持ちもあったが、今回新型ウィルスワクチンについて詳しく知ることができて、怖くなくなった。周りにワクチン接種について迷っている人がいたら受けることを勧めたいと思う。

―自分も明日ワクチン接種を受けに行くことになっている。怖い気持ちもあり、日頃から自分でワクチンに関する情報を読んでいた。十分納得したわけではないが、受けないといけない。今日例会に参加して、もう少し、ワクチン接種を受けてもいいなという気持ちになった。

―今回新型ウィルスワクチンについて調べてまとめたことが、自分の勉強にもなった。自分はワクチン接種の推進派ではあるが、懐疑派との隙間が埋まっていってほしい。歩み寄り話し合う可能性が広がっていってほしいと思う。

(報告:M.M. / 記録:Y.K.)