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第63回海外日系人大会 実施報告
期日: | 令和5年(2023)10月16日(月)・17日(18日(水) |
開催方式: | ハイブリッド方式(対面式・Zoomウェビナー) |
主催: | 公益財団法人海外日系人協会 |
後援: | 外務省、独立行政法人国際協力機構、独立行政法人国際交流基金、全国知事会、東京都、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)、日本政府観光局、 (社)日本経済団体連合会、日本商工会議所、海外日系新聞放送協会 |
協賛: | ビバビーダメディカルライフ KYODAI Remittance イディオリンク |
参加登録: | 17カ国 181名(対面参加者) オンライン参加者数 333人 |
第63回海外日系人大会は、2023年10月16日(月)・17日(火)・18日(水)の3日間、東京(JICA市ヶ谷ほか)対面式(一部ハイブリッド)にて、「飛躍するニッケイ社会へ-期待される新世代のイニシアティブ」をテーマに開催しました。
1日目:
秋篠宮皇嗣同妃両殿下のご臨席のもと、開会式を開催。まず海外日系人協会村井嘉浩会長が主催者挨拶を述べた後、秋篠宮皇嗣殿下よりおことばを賜りました。さらに、岸田内閣総理大臣の祝辞(森屋宏内閣官房副長官代読)、海外日系人を代表してペルー日系人協会ファン・カルロス・ナカソネ会長からの挨拶の後、海外ニッケイ社会からのビデオメッセージを上映しました。記念式典後には、(独)国際協力機構(JICA)理事長田中明彦氏による基調講演を行いました。その後特別講演として、ブラジル日本文化福祉協会石川レナト会長による講演、日本財団・次世代日系人との連携可能性検討事業検討会メンバーによる報告を実施しました。
夕刻からは、外務省飯倉公館で外務大臣主催の海外日系人歓迎レセプションが開かれました。
2日目:
JICA市ヶ谷ビルにおいて、国際シンポジウムが行われました。午前は「期待される新時代のイニシアティブ ニッケイ社会の新たな挑戦」と題し、アンジェロ・イシ武蔵大学教授・海外日系人協会常務理事をモデレーターとしたパネルディスカッション1が行われました。午後はパネルディスカッション2「共生社会実現に向けての努力と貢献」(モデレーター:丹野清人東京都立大学教授・海外日系人協会評議員)、パネルディスカッション3「コラボレーションの促進」(モデレーター:中井良則海外日系人協会常務理事)と題したパネルディスカッションを行いました。討議の結果は、「第63回海外日系人大会 大会宣言(案)」としてとりまとめられました。同日には、国際シンポジウムに参加しない大会参加者のために「オフィシャル・ツアー」を実施し、熱海を見学しました。
夕刻からは、海外日系人協会主催の歓迎レセプションを海運クラブにて行いました。
3日目:
「日系人の主張(5分間スピーチ)」を行いました。北米、ハワイ、フィリピン、ペルー、ブラジルから8名が登壇し、5分間という限られた時間の中でそれぞれの想いや、活動の紹介などを行いました。その後、「在日日系人スピーチ」では、静岡県菊川市のブラジル人学校「ソヒーゾ・デ・クリアンサ」の生徒たちがスピーチを行いました。また、2日の国際シンポジウムにてとりまとめられた「大会宣言(案)」を、参加者を代表してペルーの橘谷エルナン氏・ブラジルの平野恭子氏が発表し、「大会宣言」として改めて全参加者の承認を得ました。
その後、細田博之衆議院議長・尾辻秀久参議院議長主催の歓迎昼食会が行われ、尾辻秀久参議院議長をはじめ多数の国会議員が参加し、参加者と懇談しました。
概要:
コロナ禍により、しばらくの間対面開催ができませんでしたが、今回は4年ぶりの東京での対面開催、さらにオンライン配信も加えたハイブリッド方式で開催しました。これまでの参加資格は日系人のみでしたが、新時代のニッケイ社会を反映し、日系人・日系社会に大きな関心を有し、日系団体の会員となって日系社会の活動に積極的に参加している非日系の方の対面参加も可としました。オンラインでも多くの参加を得、飛躍するニッケイ社会というテーマにふさわしい海外日系人大会の新たな姿を実感できる再出発となりました。
日程とその様子
【第1日】 10月16日(月) 14:00~16:30
1)開会式
主催者挨拶(村井嘉浩 海外日系人協会会長)
お言葉(秋篠宮皇嗣殿下)
岸田文雄 内閣総理大臣祝辞(森屋宏内閣官房副長官代読)
参加国紹介
海外日系人代表挨拶(ファン・カルロス・ナカソネ ペルー日系人協会会長)
海外ニッケイ社会からのビデオメッセージ
2)基調講演
「日本とニッケイ社会の新たなつながりによる持続的な『共創社会』」
田中明彦:独立行政法人国際協力機構(JICA)理事長
3)特別講演
①「日系社会:連携強化と若い世代の参画」
石川レナト:ブラジル日本文化福祉協会会長
②「次世代日系人との連携可能性検討事業報告」
世古将人:日本財団特定事業部部長
松本アルベルト、橘谷エルナン、松田デレク、大本マイケル、
イネス山之内マリャリ、栗田クラウディオ、平野恭子
(同事業検討会メンバー)
18:00 外務大臣主催歓迎レセプション(飯倉公館)
【第2日】10月17日(火)10:00~17:30
《Aコース》
1)国際日系デーロゴ・コンテスト表彰・プレゼンテーション
受賞者 伊藤晃満(ペルー)
2)国際シンポジウム
パネルディスカッション1
「期待される新世代のイニシアティブ ニッケイ社会の新たな挑戦」
モデレーター:アンジェロ・イシ 海外日系人協会常務理事(武蔵大学教授)
パネリスト:
仲村渠アンドレ(ブラジル日報記者)
パトリシア・タケハナ(ブラジル日本文化福祉協会)
大城成美(映像クリエイター)
浦本エリック(ABrJ(在日ブラジル人研究者協会)代表)
パネルディスカッション2
「共生社会実現に向けての努力と貢献」
モデレーター:丹野清人 海外日系人協会評議員(東京都立大学教授)
パネリスト:
村山 俊明(群馬県大泉町長)
中村ノーマン(多文化活動連絡協議会代表(川崎市))
入江健二・池田啓子(ロサンゼルス・高齢者を守る会)
ピレー千代美(在仏北海道人会)
パネルディスカッション3
「コラボレーションの促進」
モデレーター:中井良則 海外日系人協会常務理事
パネリスト:
アンドレス・クラトミ (RENコロンビア・RENグローバル)
クリストファー・ホープ(カナダ日系文化会館理事長)
矢崎シャーリー夏(日本体育大学コーチングエクセレンスセンター助教)
三井デリア(ブエノスアイレス日亜学院前学院長)
《Bコース》
8:30~17:00
オフィシャルツアー(熱海)
MOA美術館・起雲閣(予定)
《A・Bコース共通》
18:30
(公財)海外日系人協会主催参加者歓迎交流会(海運クラブ)
【第3日】10月18日(水)9:30~11:10
1) 日系人の主張
・グレース・シミズ(アメリカ・法務博士)
・矢野 敬崇(ブラジル・ブラジル日本語センター理事長)
・荒木 淳一(アメリカ・日本國風流詩吟吟舞会総師範)
・岩井 輝禎(ブラジル・「聡伯総合医療学院」学院長)
・イネス山之内 マリャリ(フィリピン・フィリピン日系人会連合会会長)
・本田 正文(アメリカ・ハワイ大学ヒロ校日本研究学科長)
・イジュ・シミズ・ジュニオール(ブラジル・日伯架け橋プロジェクト委員会)
・大城 ロクサナ(ペルー・ひょうごラテンコミュニティ代表)
2) 在日日系人スピーチ
・学校紹介 ソヒーゾ・デ・クリアンサ(静岡県菊川市)
マルシア ルビオ ダ ホシャ校長
アラン クリバヤシ(ブラジル)
ウエスレイ コヤマ(ブラジル)
イゴル ヤベ(ブラジル)
3) 「大会宣言」発表
12:00 衆参両議院議長主催昼食会(海運クラブ)