よくよせられる相談 -生活相談・情報・通訳-

当センターによく寄せられる質問をまとめました。

家庭内の会話

相談

来月失業保険が切れる。妻と息子は働いており、娘はシングルマザー。子供達は日本の公立学校、高校を出て工場に就職している。妻は日系人なので日本語ができ、息子と話ができるが自分はこの年でとうとう日本語を覚えることができなかった。その為、子供達との会話ができない。2年前妻は多くの買い物をし、借金を残している。そのため毎月返済しているが、その額は一向に減らない。それやこれやで妻と息子はいつも口論しているが、日本語なので自分には分からない。また、自分が親よりの愛情を受けていないので、息子に何をすべきか分からない。今後どのように対処すればよいか。

対応

20年近く異国で暮らし、家族の中で唯一日系人でない疎外感や、失業中で将来への不安があり、日本語も理解できないことから、子供達とのコミュニケーシヨンもできない状態の由、しかし、父親である以上、妻や子供達にも父親としての威厳を示すべきです。息子に対しても、時には身を賭けても力で導く必要があるでしょう。


悪質商法の被害にあわないために

1:送り付け商法

相談

留守中の自宅に、頼んでもいない健康食品が送られてきて、請求書が入っていました。どうしたらいいでしょうか。

対応

いわゆる「送り付け商法」という悪質商法の手口の一つです。購入するつもりがなければ、もちろん代金を支払う必要はありません。商品の送り主に(事業者)に連絡し、注文していないから商品を引き取るよう求めてください。もし引き取りにこなければ、連絡をした日から7日間経過すれば処分することができます。

2:アポイントメント・セールス

相談

インターネットで見つけた豪華プレゼントに応募したところ、「ダイヤのネックレスが当りました」と電話で連絡があったので、指定された場所に受け取りに行きました。ところが、ただではプレゼントをもらえず、こわい男の人がでてきて、結局高価な宝石を注文させられてしまいました。一週間後に商品を取りに行かなければなりませんが、できればもう先方とは会いたくないし、その宝石も買いたくないのですが。

対応

電話で相手を誘い出し、宝石類や絵画などの販売契約をさせる「アポイントメント・セールス」という手口です。あなたの場合は、相手の脅しによって欲しくもないものを買わなければならない状況に追いつめられたということですので、契約書面を受け取ってから8日以内に、クーリング・オフ(無条件解約)の手続きを行ってください。まず、クーリング・オフする旨の書面を作成し、配達記録郵便などで業者に通知する必要があります。その際、書面の本文と宛名面をコピーし、郵便局の受領書とともに保管するのを忘れないでください。相手に通知する書面(郵便はがきで結構です)には、申込日(契約日)、販売会社名、販売店住所、担当者氏名、商品名、金額とともに「右記(上記)日付の申込(契約)をクーリング・オフします。平成○年○月○日」などと書いてください。契約日から8日間以内の消印があれば有効です。
ただし、クーリング・オフができるかどうかは、契約書を確認しなければ判断できないので、消費者センターなどにその内容を説明して相談してください。

クーリング・オフとは?

クーリング・オフとは、訪問販売や電話勧誘などで、自分で買うつもりはなかったのに買わされてしまった時、一定期間内に手続きをすれば、無条件で解約できる制度のことです。よく考えないで契約をしてしまった消費者に対して、一定期間の熟慮期間を与え、その期間内に頭を冷やして( Cooling Off )、よく考えてもらおうというもの。訪問販売や電話勧誘販売などは一般的には8日間ですが、対象となる商品や有効期間については法令で定められています。

どこに相談すればよいか?

言葉たくみに、ときには強引に契約を結ばせようと迫る悪質商法が横行しています。だまされないためには、見知らぬ人からの誘いや甘い話しには絶対に乗らないこと、必要なければはっきり断ることが必要です。もし不審に思ったり判断に迷ったり、あるいは脅しや悪質な取り立てを受けるような場合は、都道府県や市役所の消費者センターなどに問い合わせるか、各都道府県警察本部にある悪質商法相談の窓口に急いで連絡してください。


家庭内暴力

相談

私は夫の暴力に耐えられないので、離婚して2人の子供を連れて母国へ帰りたいと願っています。しかし、夫が帰国費用を出してくれるはずはありません。夫婦共働きで帰宅時間が遅く、相談できる身内や友人もいません。家庭内暴力の被害者を金銭的に支援してくれる団体はありますか。(ブラジル・女性・3世)

対応

近年、家庭内暴力を犯罪行為と認識する傾向が高まってきました。これまで多くの女性が単なる「夫婦げんか・痴話喧嘩」と処理され黙って受けてきた夫等からの暴力を、加害者と被害者に分けて法的に裁こうとするものです。また、DV被害者などを支援する女性シェルターやDV関連の催しも増えています。(ポルトガル語対応のDV相談の電話番号を案内)
しかし、配偶者間におけるDVの解決イコール「離婚」という考え方は(被害程度にもよりますが)短絡的だと思います。貴女のお話によるとご主人はとても子ども好きで、それも原因で喧嘩になるそうですね。生活費は充分に与えられ、大酒を飲むこともないとか。でも神経質で口が重い分、手が出てしまう彼にあなたが耐えられないのなら、冷却期間としてしばらくの間別れて生活をしてみるのもよいと思います。お互いの良い部分を再認識し又は反省するために有効ですし、子どもたちには両親の争う姿を見せないという意味で精神的にも良いでしょう。夫婦とも親として最優先すべきは「子ども」の育成ではないでしょうか。
異国での生活・長時間勤務・不規則な生活・重労働、どれをとってもストレスの原因になるのに全てが揃ってしまってご主人は現在通常の精神状態でないのかもしれません。こういう時こそ家族が協力し合い、思いやりが必要なのです。いわく「相手だけを変えようとせず、自分も変われ」「まず子どもの事を考えよ」。もっと長い目で見て幸せを掴んでください。


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